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現地時間の7日、ヒラリー氏がついに撤退表明。個人的にヒラリーさんが好きなのでものすごく残念だ。あるコメンテーターによると、一見深刻に見える人種問題ばかりが優先されるのでいつまでたっても女性の地位が向上しないのだという。女性に上に立たれたくない米国の男性はアフリカ系であるオバマ氏に投票することでリベラルだという自意識を満たすというわけか。ヒラリーさん自身、「男性は女性上司への不満を、代わりに私に向かってぶちまけてるのよね。」とぼやいていた。ヒラリー氏が副大統領候補になることについても、男性層では半数以上が反対しているという。能力も志もあるのに、女性であるだけでそれを十分に生かせない悔しさは、想像に難くない。それでもオバマ氏を支持せねばならない彼女の心中を推し量ると、こちらまで悔しくてたまらなくなる。女性宇宙飛行士に言及し、後世での女性の活躍を願い、見果てぬ女性大統領の夢を砕かれて壇から降りる彼女は、本当に無念そうだった。 何の実績も経験もないオバマ氏が人気だけで大統領候補になるとは。changeという抽象的なことしか主張できない彼が、なぜここまで支持を受けるのかさっぱりわからない。 オバマ氏程度の経歴で女性が立候補したって、誰も相手にもしなかっただろう、というジャーナリストもいる。 オバマ氏にせよマケイン氏にせよ、イラク問題と経済問題の処理で政権は4年で終わるだろう。副大統領になってオバマ氏と一蓮托生するより2012年に照準を合わせたほうがいい気がする。 私も、以前は実はヒラリーさんについてよく知らないくせに、夫の七光りで政治家になった人、というくらいにしか評価していなかった。が、調べてみて彼女が大好きになってしまった。 ヒラリーさんというと「鉄の女」というイメージを抱いていた私は、人生の節目の決断に迷いためらい、すぐに落ち込み、これでいいの?と自問自答して悩み苦しむ彼女の姿に共感を覚えた。そしてひとしきり悩んだ後、必ず見事なカムバックを果たすのだ。敵に真正面からぶつかっていき、自分も傷つきながらも敵を打ち破り、成長する、彼女のタフさ、学習能力の高さは驚嘆に値する。 さらに、ヒラリーさんは愛想がいいとはいえないし、気もきかない。しかし、志の高さは本当に見上げたものだと思う。情が厚く、弱い人をほっとけない、助けたいという気持ちは本物。どんなに高い地位にいても、貧困に苦しむ子供、暴力を受ける女性を助けるにはどうしたらいいか、道端に座り込んで関係者、当事者と話し込んでしまうようなところがあるらしい。 また、ヒラリーさんは、権力のため、お金のために大統領になりたがるエリートコース一直線の他の政治家とは、まったく違うこともわかった。そもそも彼女は、名門エール大学のロースクール卒。ハーバード大をけってエールに入ったことからもわかるように、かなり優秀。就職先では、引く手はあまただったはず。普通のエリート至上主義の人間ならウォール街の大手法律事務所なんかに就職するところだろう。 しかしながら、彼女は、友人たちが有名企業や有名法律事務所に次々就職を決めても、あせりもせずに、新設の児童福祉基金で働いてみたり、ニクソン大統領の弾劾裁判をほぼボランティアで手伝ったりする。 つまりキャリアプラニングという発想がまったくないのだ。彼女にあるのは、ただ人を助ける仕事に情熱を傾けたいという思いだけ。それが長じて政治家になり、大統領選に出馬までしたのではないか、と私は思っている。 2012年を目指して、もう一度頑張ってくれることを心から期待したい。ヒラリーさんは女性がその頭上に感じる「天井」を破ってくれた。本当に良くやったとおもう。お疲れ様 ありがとう と伝えたい気持ちでいっぱいだ。
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